いまニューヨークで愛される最旬カフェを現地ライターがレポート
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必ず飲みたいNY流コーヒー

いまニューヨークで愛される最旬カフェを現地ライターがレポート

2017.08.01

新たな流行が次々と生みだされる街、ニューヨーク。多様なスタイルのコーヒーショップが軒を連ねるこの街では、インディペンデントな個人店を中心に、新たなコーヒーブームの潮流がやってきています。今回はそんなニューヨークで、いま注目のコーヒーショップをご紹介。ナビゲートしてくださるのは現地のコーヒー事情に精通するライターの的野裕子さんです。旅行中に訪れたい変わり種のメニューや、近年人気を集める「スペシャリティコーヒー」が飲めるカフェ、そこでの過ごし方など、さまざまなコーヒーの楽しみをお届けします。

豆の本質を味わうニューヨーク発の変わり種コーヒー

「ニューヨークのコーヒーショップの楽しみ方は?」と聞かれたら、私はなんと答えるだろうか。そんなことをニューヨークのコーヒーショップでぼんやりと考えていたが、おそらく答えは1つではないだろう。それぞれのシーンに合わせた楽しみ方ができるのが、コーヒーの懐の深さでもあり、奥深さでもある。

「Coffee Project(コーヒープロジェクト)」

たとえば時間のない旅行者なら、ニューヨークならではの変わり種メニューを楽しむのはどうだろう。イーストビレッジの「Coffee Project(コーヒープロジェクト)」には、「Deconstructing a Latte(分解したカフェラテ)」というメニューがある。

「Coffee Project(コーヒープロジェクト)」

「Coffee Project(コーヒープロジェクト)」

「Deconstructing a Latte(分解したカフェラテ)」

「Deconstructing a Latte(分解したカフェラテ)」

カフェラテと、その元になるエスプレッソとミルクをすべて一緒のトレイで提供し、素材とできあがったカフェラテが同時に味わえるというものだ。最初に左のエスプレッソ、次に中央のフォームドミルク、そして最後にカフェラテを飲めば、なるほどカフェラテができるまでがよくわかる。しかも、それぞれが単体でも味わい深いのに驚くかもしれない。炭酸水とワッフルクッキーもついてかなりお得感もある。
 

DATA

Coffee Project(コーヒープロジェクト)

定休日 なし
営業時間 7:00~18:00(月〜金曜日) 8:30~18:00(土曜日) 8:30~17:30(日曜日)
住所 239 E. 5th St New York, NY 10003, UNITED STATES

公式HP

Little Collins(リトル コリンズ)

変わり種といえば、ミッドタウンイーストにある「Little Collins(リトル コリンズ)」の「Side by Side(バージョン違い)」というメニューも面白い。同じ豆をエスプレッソとポアオーバー(注文を受けてから1杯ずつ淹れるドリップ)の2つの抽出方法で飲み比べることができる。カウンターのところに自動ドリップマシンのようなものがあって、ポアオーバーはそれで淹れてくれる。

「Little Collins(リトル コリンズ)」

「Little Collins(リトル コリンズ)」

「Side by Side」は抽出方による味の違いを楽しむことができる。ボアオーバーによるコーヒー(写真手前)とエスプレッソ(写真奥)

「Side by Side」は抽出方による味の違いを楽しむことができる。ボアオーバーによるコーヒー(写真手前)とエスプレッソ(写真奥)

壁のメニュー表に載っていないこともあるけど、メニュー自体がなくなった訳ではないので、普通に注文すれば大丈夫。どちらもインパクトがあって見た目が楽しいだけでなく、コーヒー本来の味を楽しむために考えられているのもいい。

DATA

Little Collins(リトル コリンズ)

定休日 なし
営業時間 7:00~17:00(月〜金曜日) 8:00~16:00(土〜日曜日)
住所 667 LEXINGTON AVE, NEW YORK, NY, 10022, UNITED STATES

公式HP

ニューヨークの地元民に人気のコーヒーショップ

少し余裕があるなら、気に入ったコーヒーショップで1時間でも2時間でも、時間の許す限りぼんやりと人間観察をするのがおすすめ。私もいつもコーヒーショップでやっている。

Ground Support(グラウンド サポート)

ソーホーの「Ground Support(グラウンド サポート)」は、ハイブランドやアパレルのお店がたくさんあるエリアだけに、スタイリッシュなモデルみたいな人から、とてもお洒落な妙齢の男性まで、ファッション誌をめくるみたいに素敵な人が次から次へとやってくる(最近は観光客も多い)。

「Ground Support(グラウンド サポート)」

「Ground Support(グラウンド サポート)」

ここはニューヨークのコーヒーが美味しいと私に気づかせてくれたお店で、コーヒー以外にもサンドウィッチなどのフードも美味しい。オーナーらしき人が定期的に店内をチェックしているからか、バリスタや厨房のスタッフが変わっても味を一定のレベルに保っていて、常にお客さんが絶えない。

DATA

Ground Support(グラウンド サポート)

定休日 なし
営業時間 7:00~20:00(月〜金曜日) 8:00~20:00(土〜日曜日)
住所 399 West Broadway New York, NY 10012, UNITED STATES

公式HP

スペシャリティコーヒーが飲める、ニューヨークで話題のカフェ

Hungry Ghost(ハングリー ゴースト)

最近はブルックリンのフォートグリーンにある「Hungry Ghost(ハングリー ゴースト)」にもよく行く。私はカフェラテが好きなので、初めて行ったお店ではカフェラテを飲んで、その味と店の雰囲気が自分の好みだったら何度も通うようになる。ここもそんなお店のひとつ。フォートグリーンはブルックリンのなかでも住宅街が集まる地区なので、地元の人に愛されているコーヒーショップの空気が心地良い。ブルックリンには3店舗あって、最近はマンハッタンにも出店した。

「Hungry Ghost(ハングリー ゴースト)」

「Hungry Ghost(ハングリー ゴースト)」

ここ1、2年で、いわゆるスペシャルティコーヒーの人気店は次々と新店舗をオープンさせている。いち早く複数店舗展開していた「JOE(ジョー)」はもとより、「La Colombe(ラ コロンブ)」「Birch Coffee(バーチコーヒー)」「Think Coffee(シンク コーヒー)」はいまやニューヨーク市内に8~10店舗、「Toby’s Estate(トビーズ エステート)」や「Irving Farm(アービングファーム)」も5~7店舗ある。
 
世界的なコーヒーブームというのもあるのだろうけど、ここまでチェーン店のように増えると、さすがに店舗によって味にバラつきが生まれ、サービスが行き届いていないこともある。スペシャルティコーヒーのお店だったら、本来の目的はクオリティの高いカップを出すことにあるのではないかと思ったりもするけれど、人気が出たら拡大してさらにビジネス的な成功を目指す姿勢は、それはそれでニューヨークらしいなとも思う。

DATA

「Hungry Ghost(ハングリー ゴースト)」

定休日 なし
営業時間 7:00~20:00
住所 781 Fulton St. Brooklyn, NY, UNITED STATES

公式HP

一杯のコーヒーを選ぶことは、自らのライフスタイルを選ぶこと

ニューヨークの友人に「コーヒーショップはライフスタイルだよね」と言われたことがある。確かにそうだ。ニューヨークにはスターバックスもあれば、スペシャルティコーヒーのお店もあれば、昔ながらのダイナーみたいなお店もある。
 
通勤途中にあるから寄るのか、味にも品質にもこだわったコーヒーが飲みたいのか、馴染みの店員やお客さんとの会話を楽しむのか、どのコーヒーショップを選ぶかにその人のスタイルが出る。
 
ニューヨークに訪れたなら、旅行中でも自分のスタイルに合わせてコーヒーショップを選んでみてほしい。それが、この街ならではのコーヒーとのつき合い方なのだと思う。

的野 裕子

フリーランスライター、翻訳家。「ライフハッカー[日本版]」「greenz.jp」「フォーブス ジャパン」などオンラインメディアを中心に活動。2010年よりニューヨークと福岡の2拠点生活を続けている。NYのコーヒーショップをめぐるブログ「New York Hobo Coffee Life」も運営中。2015年にはブログをまとめたzine『NEW YORK COFFEE SHOP JOURNAL』を発行。

※2019年10月30日に一部内容を更新しました。

掲載の内容は記事公開時点のもので、変更される場合があります。

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