海外旅行先として人気のカナダ。雄大な自然と美しい街並みに魅了され、留学先として検討している人も多いことでしょう。
ですが、いざ留学先を探してみると、どの都市へ行くか悩ましく思うはずです。また、どれくらいの費用がかかるかも、留学時に気になるポイントではないでしょうか?

そこで本記事では、カナダ留学の最新情報や、留学先として人気の都市の特徴などをまとめました。最後にJALが留学生向けに提供しているおトクな情報もご紹介していますので、ぜひチェックしてください。

コロナによる影響は? カナダ留学の最新情報

画像: iStock/urbazon
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まずは、コロナの影響で変更となった入国条件について紹介します。

カナダの場合、日本国籍を持つ方の入国に「ビザ」は免除されており、就学の場合は「就学許可」、就労の場合は「就労許可」が必要です。そして執筆時点(2022年5月16日)では、以下の条件を満たした方は入国が可能とされています。

  • ワクチンの完全接種完了
  • カナダ到着72時間以内にカナダ政府公式アプリ「ArriveCAN」に情報を入力

ワクチンの完全接種とは、入国の14日前までに、カナダ政府が認めているワクチンを2回接種していることです。執筆時点では、アストラゼネカ、ファイザー、モデルナなどのワクチンが対象となっています。

入国前の陰性証明取得や入国後の行動制限、隔離は必要ありません。

〈表〉カナダへの入国条件(2022年5月13日更新時点)(※)

ワクチン接種入国の14日前までに2回接種
英語かフランス語のワクチン接種証明書が必要
陰性証明不要
入国後の隔離不要
その他到着72時間以内にカナダ政府公式アプリ「ArriveCAN」に情報を入力

※参考:外務省海外安全ホームページ「新型コロナウイルスに係る日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置 及び入国に際しての条件・行動制限措置」

カナダ国内の授業に関しては、多くの学校で対面授業を再開しています。しかし、すべての学校で留学生の受け入れを再開しているわけではありません。

コロナウイルス対策の計画がカナダ政府に認められ、DLI (Designated Learning Institute)番号を持った学校のみ留学生を受け入れられます。DLI番号を持った学校は、カナダ移民局(IRCC)の公式サイトで随時更新されていますので、候補となる学校がある人は確認しておきましょう。

留学に適したカナダの都市とは? 主要都市の特徴

画像: iStock/Aolin Chen
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カナダには、留学先として人気のある都市が複数あります。

  • バンクーバー
  • ビクトリア
  • カルガリー
  • トロント
  • モントリオール

都市によって留学生の受け入れ体制や風土、気候が異なるので、事前に確認しておきましょう。

※費用感はあくまで目安になります。留学時のレートにより変動しますのでご了承ください。

バンクーバー

カナダ第3の都市であるバンクーバー。JALも就航しているバンクーバー国際空港を擁し、世界で最も美しい都市のひとつとされている場所です。

人口の半分以上が英語以外の言語を話すといわれるバンクーバーは、異文化を受け入れるフレンドリーな人が多いといわれています。日本人を含めたアジア系の移民も多く、街を歩いていると日本語の表示を見かけることも。日系人向けの情報が入手しやすいため、海外経験が少ない人でも生活に困ることは少ないでしょう。語学学校も豊富にあるので、自分のレベルに合わせた学校・プログラムを選びやすいのもポイントです。

また、過ごしやすい気候も、留学先として人気な理由のひとつです。北海道よりも北に位置するものの、暖流の影響でカナダの中では温暖。カナダは雪国のイメージを持っている人が多いと思いますが、バンクーバーでは街中に雪が積もることがほとんどありません(※)

※参考:気象庁「平均値データ」

一方で、バンクーバー留学の懸念点は、物価がやや高いことです。バンクーバーはカナダの中で家賃が最も高いエリアのひとつ。交通費や外食費も、他都市に比べると高めです。

とはいえ、語学学校が多くあり、中には費用を抑えて通える学校もあります。バンクーバーでの留学費用の目安は、1カ月20〜45万円ほどです。

〈表〉バンクーバー留学の参考情報

特徴移民が多く日本人留学生も多い
気候過ごしやすい(冬でも雪は積もることが少ない)
物価高い(ランチの目安:C$27)(※)
留学費用の目安1カ月20〜45万円

※参考:Expatistan.com

ビクトリア

ビクトリアは、カナダ最西端に位置するブリティッシュ・コロンビア州の州都です。イギリス統治時代の面影を感じられる街並みで、街中に花が溢れていることから「ガーデンシティ」とも呼ばれています。カナダの中では引退後の定住地として憧れられており、シニア層が多く住んでいることが特徴。治安が良くのんびりとした空気が流れています。

住民の8割近くがカナダ人なので、訛りのない英語に触れる機会が多いのも魅力です。日本人留学生も少ないため、「留学したものの日本人と一緒にいて日本語ばかり喋っていた……」という状況を避けやすいでしょう。

気候はバンクーバー同様、カナダの中では温暖。平均気温は夏が18℃ほど、冬は6℃ほどと、1年を通じて過ごしやすい気候です。

カナダの中では、生活コストを安く抑えられることも魅力です。以下の表のように、家賃や定期券だけでなく、ランチの相場も安くなっています。

〈表〉ビクトリアとバンクーバーの物価の比較(※)

1カ月家賃の相場(1LDK)1カ月の定期券の相場ランチの相場
ビクトリアC$1,242C$80C$22
バンクーバーC$1,779C$131C$27

※参考:Expatistan.com

しかし、語学学校の数はあまり多くありません。学校の数が多くないと価格面での競争が起きにくいこともあり、留学費用は他都市と大きく変わらず1カ月25〜45万円ほどです。「留学中にシェアハウスで生活したい」という人なら、家賃が安いため他都市よりも留学費用を安く抑えられます。

〈表〉ビクトリア留学の参考情報

特徴移民が少なく、シニア層が多く住む
気候過ごしやすい(冬でも雪は積もることが少ない)
物価カナダの中では安い(ランチの目安:C$22)(※)
留学費用の目安1カ月25〜45万円

※参考:Expatistan.com

カルガリー

カルガリーは、ウィンタースポーツとエコツーリズムが盛んな街です。カナディアンロッキー山麓にあり標高が高いため、1日の中で寒暖差が激しいことが特徴。夏は最高気温が30℃以上になり、冬は最低気温がマイナス20℃を下回ることもあります。夏はカラッとしているので過ごしやすいですが、冬の寒さ対策は必須です。冬季オリンピックの会場に選ばれたこともあるほど、ウィンタースポーツも盛ん。語学の学習をしつつ、カナダでスキーなどのウィンタースポーツも満喫したい人におすすめです。

治安はカナダの中でも特に良いといわれています。初めて海外に行く人でもトラブルに巻き込まれにくいでしょう。

しかし、日本人の留学生はバンクーバーに比べると少なめ。日本人がいないと心細いという人よりも、現地に住む人と交流しながら英語を上達させたい人に向いています。

他都市に比べて物価が安いのもカルガリーの魅力です。州単位の消費税である州税が免除されているため、他都市では12%前後の消費税がカルガリーでは5%。また交通の面では、カルガリー中心部を走るCトレインという路面電車において「フリーゾーン」という無料区間が設けられています。

生活費と交通費を抑えられるため、長期での留学を考えている人にとっては、金銭的にも魅力的な街です。とはいえ、学校の数は多くないため、留学費用は1カ月25〜45万円ほどと大都市と変わらないか少し安い程度とされています。

〈表〉カルガリー留学の参考情報

特徴ウィンタースポーツが盛ん
気候乾燥しており冬は極寒
物価カナダの中では安い(ランチの目安:C$23)(※)
留学費用の目安1カ月25〜45万円

※参考:Expatistan.com

トロント

トロントは、カナダで最も人口が多い大都市です。経済の中心都市でもあり、カナダの国内企業の多くが本社を構えています。日系企業や多国籍企業の支社も多く、街を歩いているとさまざまな国の人を見かけるでしょう。

トロントの街には、チャイナタウンやコリアタウン、リトルイタリーなど多くの外国人街があるため、世界中の文化や価値観に触れながら英語を学べます。

また、語学学校や大学が多いのもトロントの特徴。街にはフリーWi-Fiがある図書館もあり、学習環境は整っています。日本人留学生も多いため、初めてカナダや海外を訪れる人にとっては心強いでしょう。

トロントの気候は四季があるものの、冬が長く氷点下の気温が続きます。10月から4月ごろまでが冬となり、1〜2月には気温がマイナス20℃になることも少なくありません。夏は過ごしやすいですが、冬の寒さは厳しいため、体調を崩してしまう可能性もあります。

物価はバンクーバーと同じくらい高く、ランチで2,000円以上かかることも。留学の費用は、1カ月30〜60万円が目安となっています。

〈表〉トロント留学の参考情報

特徴外国人街が多く世界中の文化に触れられる
気候冬が長く寒い
物価高い(ランチの目安:C$21)(※)
留学費用の目安1カ月30〜60万円

※参考:Expatistan.com

モントリオール

トロントに次ぐ、カナダ第2の都市であるモントリオール。モントリオールのあるケベック州は、フランス語を公用語としているカナダ唯一の州です。

モントリオールに住む人のほとんどがフランス語を第一言語としているため、英語だけでなくフランス語も学べることで人気があります。

北アメリカの文化を牽引している街でもあり、8月下旬から9月上旬には、北米最大規模の映画祭「モントリオール世界映画祭」が開催。シルク・ドゥ・ソレイユの拠点としても有名です。

日本人留学生は少ない街ですが、大学や語学学校が多いエリアとしても知られています。そのため、学生にとって暮らしやすいシェア用アパートなどの物件も多くあります。

モントリオールの気候は、1年を通して寒暖差が激しいことが特徴です。夏は最高気温が30℃、冬は最低気温がマイナス30℃になることも。日本のように湿度が高くないため夏は過ごしやすいですが、冬の防寒対策は必須です。

トロントやバンクーバーに比べると物価は安め。下記の表のように、物価が安いビクトリアよりも家賃やランチの相場は安くなっています。

〈表〉モントリオールとビクトリアとバンクーバーの物価の比較(※)

1カ月家賃の相場(1LDK)1カ月の定期券の相場ランチの相場
モントリオールC$894C$91C$19
ビクトリアC$1,242C$80C$22
バンクーバーC$1,779C$131C$27

※参考:Expatistan.com

留学費用は1カ月25〜35万円が目安です。他都市よりも生活費を安く抑えられる都市なので、長期での留学を考えている人なら1カ月あたりの費用はより安くなるケースもあります。

〈表〉モントリオール留学の参考情報

特徴フランス語も学べる
気候夏は暑く冬は寒い
物価カナダの中では安い(ランチの目安:C$19)(※)
留学費用の目安1カ月25〜35万円

※参考:Expatistan.com

カナダ留学にかかる費用の目安

画像: iStock/shih-wei
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カナダには400校以上もの語学学校が存在しており、どの学校へ通うかで費用は大きく変わります。以下を目安としてください。

〈表〉カナダ留学の費用の目安

留学期間留学費用の目安
1カ月25〜55万円
3カ月60〜125万円
6カ月100〜250万円
1年200〜350万円

上記の表は、学費・滞在費・渡航費・食費の合計です。次でそれぞれ詳しく解説していきます。

※費用感はあくまで目安になります。留学時のレートにより変動しますのでご了承ください。

学費

学費は1カ月で10万円前後が目安です。大学附属の語学学校の場合、1年間で100〜170万円ほどが相場となっています。

あくまでも目安の金額なので、学校によって大きく変わることがほとんど。同じ学校でも授業のコマ数やプログラムによって学費は変わるので、学費を抑えたい人は複数の学校で見積もりを取るのがおすすめです。

学費とは別に入学金や教材費もかかります。

〈表〉入学金と教材費の目安

入学金1〜3万円
教材費〜1万円

滞在費

滞在費の相場は、1カ月6〜10万円ほど。滞在する都市によって異なるものの、留学の場合は1カ月で10万円以下に収まることがほとんどです。

〈表〉滞在方法別の費用の目安

ホームステイ7〜10万円
学生寮8〜12万円
シェアハウス5〜10万円

上記の表のように、滞在費だけを見ればシェアハウスが最安です。とはいえ、一般的にホームステイや学生寮には1日2食分の食費が含まれているので、トータルで考えるとシェアハウスは生活費が高くなるケースが多いでしょう。

費用も大切ですが、カナダ留学でどのような暮らしがしたいかで滞在方法を選ぶのがおすすめです。

食費

食費は1カ月2〜5万円ほどかかるでしょう。

前述したようにホームステイや学生寮は1日2食付きのことが多いため、食費は抑えられます。反対に、シェアハウスの場合は毎食自分で用意する必要があるため、食費は高くなる傾向にあります。

カナダ留学中の食費を安く抑えるコツは、自炊をすることです。カナダはチップ文化があるため、外食の回数が多いほど食費は高くなります。

食費の他にも、日用品・交通費・通信費がかかるため、滞在費以外に生活費として1カ月4〜7万円ほどかかると考えておきましょう。

渡航費

日本からカナダへの渡航費は、往復10〜20万円ほどが相場です。

10〜12月上旬は安くなる傾向にあり、10万円を切ることも。反対に7〜9月は観光客が多くなるため、20万円以上かかってしまうこともあります。

渡航費を安くするなら、中国・香港・韓国を経由する便を利用するのもひとつの手段です。安い時期なら、往復6万円台で航空券を購入できます。

なお、JAL(日本航空)では留学生向けに「予約変更可能チケット」を販売していますので、チェックしてみてください。

その他費用

これまで紹介した費用以外にも、海外留学保険・交際費・おこづかい・空港出迎え費などの費用が別途かかります。

〈表〉海外留学保険と空港で迎え費の目安

海外留学保険1カ月1〜2万円
空港出迎え費約2万円

海外留学保険は、病気や怪我の際の保険です。海外では日本の保険が適用されないため、入院や手術をすると数百万円の費用がかかってしまいます。風邪や怪我で通院しただけでも数万円かかることが珍しくないため、念のため保険に加入するのがおすすめです。

空港出迎え費は必須ではありません。とはいえ、海外旅行に慣れていない人はスムーズに留学生活を始められるよう、留学エージェントや語学学校に空港への出迎えを依頼しておきましょう。

あなたにぴったりなのは? カナダ留学の方法

画像: iStock/primeimages
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カナダ留学には、いくつかの種類があります。

  • 語学留学
  • 短期留学
  • 大学留学
  • 大学院留学
  • 休学・認定留学
  • スキルアップ留学
  • ワーキングホリデー
  • インターンシップ
  • 高校留学

自分にとってベストな留学方法は何か、それぞれ確認しておきましょう。

語学留学

語学留学は私学や大学附属の語学学校に通って英語を学ぶ留学です。語学レベルに関係なく入学できるため、社会人やシニア層にも人気があります。

私学の語学学校は、レッスンの数やスケジュールの柔軟さが特徴です。日本人スタッフが駐在している学校もあるので、初めて留学をする人でも安心して通えます。

大学附属の語学学校は、大学のキャンパスで授業を受けられることが特徴。図書館やスポーツ施設など、大学の施設を自由に使えるケースも多くあります。カナダに住む学生との関わりもあるので、現地の学生と交流したい人におすすめです。

短期留学

カナダでは、1週間〜の短期留学を実施している学校があります。

短期留学は、休みを組み合わせて挑戦できるのが魅力。学生の場合は、夏休みや春休みなどの長期休暇に留学できます。「一度は留学を経験してみたい」「留学はしたいけど長期は不安」という人におすすめです。

短期留学の費用は、1週間で10万円前後+渡航費が目安となります。

また、観光で入国するのと同様に、eTA(電子渡航認証)を取得しましょう。費用はC$7です。

eTAに関する関連記事

大学留学

大学留学は、その名の通りカナダの大学へ通って学習する方法です。

4年間で大学の学位を取得する方法と、2年間の学部課程を修了し準学士号を取得する方法があります。卒業後は、最長3年間の就労許可証が申請できるため、カナダでの就職を狙う人にもおすすめです。

ただし、大学留学は大学のレポートを書けるレベルの英語力が必須。目安は4年生大学でTOEFL iBT88~100、IELTS 6.5~7.0程度です(※)
※参考:文部科学省 トビタテ!留学JAPAN「国・地域別ガイド カナダ」

英語力さえクリアできれば、日本の大学や日本政府、自治体、民間企業が奨学生を募集しており、奨学生に選ばれると費用を抑えて留学できます。

カナダでの大学留学の費用は、1年間で200万円〜が目安です。

大学院留学

カナダでは2年間で修士号を取得できる大学院留学も実施しています。

医学・バイオ工学・通信・コンピューターの分野は、世界的に高い評価を得ているカナダ。修士号の取得後は北米での就学・就労ができるため、今後カナダやアメリカで働きたい人におすすめです。

ただし、日本の大学での授業を英語で受けられるくらいの英語力を持つことが条件。読み書きだけでなく、リスニングやスピーキングの英語力も必要となります。

大学院留学の費用は、年間で150〜400万円が目安です。どの分野で留学するかによって費用は大きく変わります。

休学・認定留学

休学留学は、大学を休学して臨む語学留学のこと。認定留学は、留学で取得した単位を日本の大学の卒業単位として認めてもらう制度です。認定留学制度は大学によって対象の留学先が決まっています。

大学在学中に留学することで、留学経験を武器に、日本で新卒として就職活動できるのが魅力です。

ただし、休学するには大学が定めた費用がかかるので、事前に確認しておきましょう。多くの大学は1年間の休学で10万円前後ですが、無料の大学や20万円以上かかる大学もあります。

スキルアップ留学

語学だけではなく、興味・関心のある専門的な分野をカナダで学ぶスキルアップ留学という方法もあります。

カナダでは、専門学校を併設する語学学校が多くあり、英語の学習をした後に専門的なプログラムを受講できます。

具体的には、ビジネスマネージメント・ホスピタリティ・ビジネスコミュニケーションなど。海外での就職を希望する人には、ビジネス英語を学べるプログラムが人気です。

IECワーキングホリデー

1年間カナダに滞在しながら働けるワーキングホリデー。カナダの場合は、「IEC(International Experience Canada)ワーキングホリデー」というプログラムになります。

就学は6カ月までと期間が限られるものの、現地で働くことができるため移住しているかのような経験ができます。

カナダの場合、日本国籍を持つ方の入国に「ビザ」は免除されていますが、就労の場合は「就労許可」が必要です。

英語の学習だけでなく、移住のように現地でも働いてみたい人は、ワーキングホリデーが有力候補です。

インターンシップ

カナダでは有給のインターンシップも実施されています。

Co-opプログラムを利用すれば、カナダで勉強しながら働くことが可能です。6カ月座学+6カ月就労の1年プログラムや、1年座学+1年就労の2年プログラムがあります。

Co-opプログラムで留学する場合は、週20時間までのアルバイトもできることが特徴。語学学習だけでなく、現地での就労経験も積みたい人におすすめです。

カナダでインターンシップをするためには、一定の英語力が必要となります。申し込みの際にIELTSやTOEICスコアの提出が必要なケースも。学校によってはオンラインでの入学テストの受講が必須です。

高校留学

高校生なら、カナダの公立高校へ留学するのもひとつの手段です。

移民が多いカナダでは、母国語が英語ではない人に向けた英語を学ぶクラスが多くの高校で用意されています。現地の高校科目を履修しながら英語も学べるのが特徴です。

文部科学省が発表するデータでは、平成29年度の高校生の留学先は、アメリカに次いでカナダが2番目に多い937人でした(アメリカは1,151人)(※)
※参考:文部科学省「高等学校等における国際交流等の状況について」(平成29年度)

高校留学の場合、滞在先はホームステイになります。現地の生活を体験できるので、大きな財産になるでしょう。

入学時期は9月スタートなので、日本の高校とは始業・修了時期が異なる点はご注意ください。

なお、高等教育機関のプログラムに関しては、「卒業」もしくは正規のプログラムで8カ月以上のCertificateもしくはDiplomaを「修了」で、卒業後就業許可(Post Graduation Work Permit-PGWP)の申請が可能になります。

心強い味方。留学生向けの支援サービスをご紹介

画像: iStock/Farknot_Architect
iStock/Farknot_Architect

日本は、留学を提供しているエージェントのほか、留学を支援するサービスも充実しています。

ここでは、JALのU25向けサービスと、文部科学省が実施している留学促進キャンペーン「トビタテ!留学JAPAN」をご紹介します。

JALのU25限定春休みのマイルプレゼントキャンペーン

JAL(日本航空)では、「予約変更可能チケット」を販売しています。帰国日が決まっていない人でも、追加料金なしで日時の変更が可能。「もう少し観光してから帰国したい」といった望みを叶えられます。

さらに、2023年2月1日~3月31日(搭乗日)の間、18歳以上25歳以下限定「搭乗ボーナスマイルキャンペーン」も実施中です。日本発着JL運航便の国際線に搭乗した人に、1区間あたり2,000マイルをプレゼントします。例えば、キャンペーンを使ってバンクーバーへ渡航する場合は、通常のフライトマイルと合わせて往復8,682マイルを獲得できます。

U25限定春休みのマイルプレゼントキャンペーン

トビタテ!留学JAPANの奨学給付金

「トビタテ!留学JAPAN」は、文部科学省が2013年にスタートした留学促進キャンペーンです。2014年には官民協働で取り組む海外留学支援制度の「官民協働海外留学支援制度~トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム〜」がスタート。世界で活躍する人材を育成するために、留学を支援しています。

支援の対象は、日本の大学か高校に在籍している人です。審査をした上で採用されると、返済不要型の奨学給付金を受給できます。

2022年5月時点では募集をしていませんが、新たに再開するかもしれませんので、以下のサイトの右枠のメールニュース申込フォームから登録しておくといいでしょう。

トビタテ!留学JAPAN

海外渡航初心者でも安心できるカナダ留学

画像: iStock/diegograndi
iStock/diegograndi

カナダは移民が多いということもあり、留学生を暖かく受け入れてくれる住民が多い国です。治安も良いので、海外への渡航経験が少ない人でも安心して留学生活を送れます。

語学だけでなく、暮らしや文化を学べる留学。都市によって街の雰囲気や生活環境が異なるので、本記事を参考にどのような留学生活を送りたいか想像しながら、留学準備を楽しんでください。

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※2022年12月14日に一部内容を更新いたしました

掲載の内容は記事公開時点のもので、変更される場合があります。

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