大自然が描き出すビッグスケールのパノラマから、歴史と文化に彩られた美しい風景まで。数々の“絶景”が点在する南北アメリカ大陸。なかでも、ボリビアの「ウユニ塩湖」は、南米を代表する絶景の地として知られる場所です。今回はそんな「ウユニ塩湖」の奥深き美しさをご紹介します。

南米大陸を代表する絶景の地「ウユニ塩湖」へ。

ボリビアの中央西部、標高約3,700mの高所に位置する「ウユニ塩湖」。見渡す限りが塩の結晶に覆われたこの場所は、世界でも類い希な“絶景”に出合える場所として知られています。12月後半~3月頃の雨季には、純白の塩原一面に雨水が溜まり、空を鏡のように映し出す風景が出現。一方、4月~11月前半の乾季に訪れれば、塩の結晶が剥き出しになった純白の大地が待ち受けています。また、雨季と乾季の境目に訪れれば、「鏡張りの湖面」と「純白の湖面」の両方を見られる可能性もあります。

「ウユニ塩湖」へのアクセスは、ボリビアの首都・ラパスを起点とするのが一般的。ラパスから塩湖観光の拠点の町・ウユニへは、空路を利用すれば約1時間。陸路をバスで向かうと、10時間~12時間ほどの所要時間が必要となります。日本からラパスへの空路だけでも、24時間以上かかることが多く、高地順応にも時間をかけたいため、「ウユニ塩湖」で一生モノの絶景を楽しむなら、1週間~10日ほどの旅程は取っておきたいところ。日本から「ウユニ塩湖」へのすべての交通機関や宿泊、観光アクティビティなどがパッケージになったツアーを利用するのもおすすめです。

多彩な絶景が待ち受ける太陽の「ウユニ塩湖」

画像: 多彩な絶景が待ち受ける太陽の「ウユニ塩湖」

南北約100km、東西約250kmにわたって塩の平原が広がる「ウユニ塩湖」。見渡す限りに純白の大地が続くスケール感は、「ウユニ塩湖」を実際に訪れた人だけが味わえるもの。4WDの車で塩湖を旅する観光アクティビティでは、遙か彼方まで続く塩湖の広さに圧倒されるはず。筆者が訪れたのは、ちょうど雨季と乾季に境目でしたが、雨水が鏡のように空を映す場所もあれば、剥き出しになった塩の結晶が幾何学模様を描き出す場所もあり……。「さすがウユニ塩湖!」と呼びたくなるような風景が次々と現れました。建物や家具が塩でできた“塩のホテル”に滞在し、のんびりと時間をかけて「ウユニ塩湖」の美しさと大きさを体感してみるのもおすすめです。

塩の大地が織りなす絶景の地として有名な「ウユニ塩湖」ですが、実は見どころはそれだけではありません。「ウユニ塩湖」を観光するアクティビティによっては、塩湖に勝るとも劣らない驚きの風景に出会えるチャンスもあります。

たとえば、「インカワシ島」は、「ウユニ塩湖」内にある岩山のような島。島内を歩けば、高さ5mを超える巨大サボテンが林立する不思議な光景を楽しめるので、ぜひ足を運んでみてください。

刻一刻と変化する風景に感動!月の「ウユニ塩湖」

画像1: 刻一刻と変化する風景に感動!月の「ウユニ塩湖」

燦々と輝く太陽の下、いくつもの絶景が現れる「ウユニ塩湖」。けれど、陽が傾き、月が昇ってくる頃に眺める幻想的な風景も、日中に勝るとも劣らない美しさを持っています。

たとえば「ウユニ塩湖」の夕暮れ。周囲に遮蔽物のないこの場所では、太陽に照らされた自分たちの影が、どこまでも伸びて行きます。視界一面に淡いグラデーションが広がるこの時間帯は、「ウユニ塩湖」滞在中でもっともロマンティックなひととき。刻々と変化する大地の色合いは、一生モノの思い出になること間違いなしです。

画像2: 刻一刻と変化する風景に感動!月の「ウユニ塩湖」

また、太陽が沈み地平線の彼方から月が昇ってくる様子も感動的。月に続いて星々が空に瞬き始めると、「ウユニ塩湖」は天然のプラネタリウムへと変化します。大地と空と、月と星。刻一刻と変化し続ける風景の美しさを楽しめることこそが、「ウユニ塩湖」で夜を過ごす醍醐味なのです。

憧れの絶景としておなじみの「ウユニ塩湖」には、絶景写真だけでは伝わらない奥深い魅力があります。現地でしか得られない感動を求めて、遙か南米の地を旅してみてはいかがでしょうか。

ひとことコメント

標高約3,700mと、富士山の山頂と同程度の高地に広がる「ウユニ塩湖」を訪れるのなら、高山病対策は必須。なるべく日程に余裕を持たせて、ゆっくり高所順応を行うようにしてください。ボリビアの隣国・ペルーにある標高約2430mの世界遺産「マチュ・ピチュ」などを経由する旅程もおすすめです。

掲載の内容は記事公開時点のもので、変更される場合があります。

This article is a sponsored article by
''.