海外旅行を計画するとき、「旅行会社のパッケージツアーを使うか」「航空券とホテルを自分で取るか」悩んだことはありませんか? 手軽さをとるか、自由をとるか、どちらが向いているかは、実は“旅のスタイル”次第なんです。
この記事では、ツアーと個人手配の旅行の違いをわかりやすく整理し、それぞれの良い点・注意点や、どんな人に向いているかをご紹介します。旅行をより楽しく、より自分らしいものにするために、自分にぴったりな旅のカタチを見つけてみませんか?

ツアーと個人手配の旅行の違いは?

画像: iStock/izusek

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まずは、両者の定義と基本的な違いを押さえておきましょう。3つのポイントで整理していきます。

ツアーとは

いわゆるツアーとは、旅行会社が行き先や内容を決め、パッケージ商品として販売しているものです。パッケージツアーとも呼ばれます。基本的には「航空券などの移動手段」「宿泊」などがセットになっており、そこにプラスして「観光」や「送迎」「食事」などがセットになっている場合もあります。

旅程がすべて決まっているツアーでは、添乗員が同行することが一般的です。一方、旅行者が航空券やホテルなどを自由に組み合わせてオリジナルのプランを構成できるダイナミックパッケージツアーも増えています。

また、添乗員が同行するツアーの特徴として、事前に旅行会社が決めた日程で参加者を募集するため、自分たち以外の参加者と同行し、団体やグループでの行動となることが多くなることも挙げられます。

個人手配の旅行とは

個人手配の旅行は、航空券などの移動手段、宿泊先、観光先、食事などをすべて自分で手配する旅行です。いずれも自分の都合や好みによって選択できるほか、旅先で寄り道をしたり、行き先を変えたりなど、旅程をその場で変更できます。

ツアー・個人手配の旅行の良い点と注意点

ツアーにも個人手配にも、それぞれ一長一短があります。メリットとデメリットを整理してみました。

ツアーの良い点

画像: iStock/krblokhin

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• 手間なくラクに旅行ができる

旅行会社が航空券やホテル、観光地の予約まで一括で手配してくれるため、自分で調べて予約する手間がかかりません。忙しい人や初心者でも気軽に旅の計画が立てられます。

• 面倒な手続きはプロに任せられる

ビザ申請や入国に必要な書類の準備など、複雑な手続きも旅行会社が代行してくれる場合も。記入ミスや提出忘れの不安を減らせるので、初めての海外旅行でも安心です。

• トラブル時もサポートしてくれる安心感

フライトの遅延やキャンセル、現地でのトラブルなども旅行会社が対応してくれます。自分で再予約や交渉をする必要がなく、万が一のときも落ち着いて行動できます。

• 時期によっては個人手配よりも安い場合がある

航空券+ホテルのセット料金で、個別に予約するより安くなることも。予算を抑えたい人にもおすすめです。

ツアーの注意点

• 団体ツアーの場合は、行動が制限される

複数人の参加者を募って実施されているツアーの場合、団体行動が主になり分単位のスケジュールが決められていることもあります。また、行き先や食事も予め決まっている場合が多いでしょう。観光地は定番コースが中心になりやすいため、穴場やローカルな雰囲気を味わいたい人は、旅程を詳しく確認してから申し込むようにしましょう。

• 人数次第でツアー中止の可能性も

ツアーには「最少催行人数」が設定されている場合があり、申し込みが一定数に満たないと中止になることも。出発直前の連絡になるケースもあるので注意が必要です。

個人手配の旅行の良い点

画像: iStock/Urbanscape

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• 行き先・宿・食事などすべて自分の好みにできる

出発地・目的地・経由地を自分で組み立てられるのが個人手配の魅力。早朝便での到着や複数都市をめぐる周遊ルートなど、思い描いた通りの旅程をつくることができます。また、ホテルや食事も自由なため、価格帯や立地、デザイン、口コミなどをじっくり比較して選べるのも大きなポイント。

• 予算配分を自分で調整できる

フライトやホテルのグレード、観光や食事にかける費用を自分の優先度に合わせて調整できます。移動は節約して宿を贅沢に、逆に食にはこだわる…など、旅の満足度を高める自由な選択が可能です。

• 寄り道などスケジュール外の楽しみ方ができる

予定に縛られず、旅先での“気分”を大切にできるのが個人手配。お気に入りの場所にもう一泊したり、興味のわいた場所へ寄り道したり、柔軟な旅が叶います。

個人手配の旅行の注意点

• 情報収集と予約に手間と時間がかかる

フライト、宿、観光地、現地交通などをひとつひとつ調べて比較・予約する必要があるため、事前準備に時間と労力がかかります。場所によっては英語対応のみの現地サイトしかないことも少なくないため、手配に苦戦する場合もあるでしょう。

• トラブルが起きたとき、自分で解決する必要がある

フライトの欠航、ホテルの予約トラブル、道に迷ったときなど、問題が起きた場合は自分で解決する必要があります。その場での判断力や語学力が問われる場面も少なくありません。

• 選び方次第で割高になることも

航空券・ホテル・現地移動などを別々に予約するため、タイミングやルートによってはツアーよりも費用がかさむ場合も。おトクに旅するためには、比較と工夫が必要になります。

一目で分かる!ツアーと個人手配の旅行の違い一覧

項目ツアー個人手配
手配の手間◎:航空券・宿・観光がセットで手配が楽△:すべて自分で予約・調整が必要
スケジュール自由度△:決まった日程・旅程に沿うケースが多い◎:行き先・時間・ルートを自由に決められる
費用◯: 航空券+ホテルのセット料金で、おトクな場合も◯:選び方次第で調整可能、こだわると高くなることも
トラブル時の対応◎:添乗員や旅行会社がサポート△:自分自身で対応
行き先◯:定番スポットを効率的に巡回できる◎:定番はもちろん、穴場やマイナーな場所も楽しめる

こんな場合はどっち?ケース別の選び方

画像: iStock/last19

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実際のシチュエーション別に、どちらが向いているかを具体的に見ていきましょう。

ツアー向きのケース

ケース1:パスポート取得も初めてで海外旅行に不安が大きい場合

パスポート申請や出国カードの書き方まで旅行会社がフォローしてくれます。滞在中も日本語サポート窓口があるケースが多いため、安心です。

ケース2:子ども連れやシニア旅で移動負担を減らしたい場合

空港からホテルの送迎やベビーカー・車椅子レンタルが含まれるプランなら、移動のストレスを軽減できます。旅行中の移動がすべてバス移動のツアーもあります。

ケース3:短い休暇で主要観光地を効率よく回りたい場合

人気スポットを無駄なく組んだ旅程に、添乗員が同行してくれるプランも。チケット手配や入場列の先導も任せられます。

ケース4:予算が決まっており、追加費用の心配を減らしたい場合

航空券・宿泊・観光がパッケージ価格に含まれているプランなら、現地での出費はお土産や自由時間の食事程度で済みます。

個人手配の旅行向きのケース

ケース1:すでに複数回海外へ行ったことがあり慣れている場合

入国審査や乗継の流れを把握しており、自分でコミュニケーションが取れる程度の語学力のある人は、個人手配で問題なく旅行にいけるでしょう。比較サイトなどを活用しながら、航空券ではマイルやポイントが溜まりやすいルートを組むこともできます。

ケース2:特定のイベントや美術展など日付限定の目的がある場合

コンサートやスポーツ観戦、短期展覧会など、特定のイベントにピンポイントで行きたい場合には個人手配が良いでしょう。会場近くの宿を確保し、行列対策を講じることもできます。

ケース3:建築・自然などテーマを決めた趣味旅がしたい場合

名建築巡り、壮大な自然観賞など、旅の目的がはっきりしていえる場合も個人手配がおすすめです。寄り道や撮影時間を自由に調整できます。

ケース4:一度行った場所にリピート訪問する場合

一度訪れたことがある場所では、過去に行かなかった場所や、よりローカルな体験を求めることもあるでしょう。ツアーの場合は定番スポットに行くことが多く行き先が被る場合もあるため、個人手配で新たな体験を探すのがおすすめです。

簡単チェックリストで自己診断

ツアーにするか個人手配にするか……悩ましい場合は、以下のチェックリストから、自分の傾向を確かめてください。「はい」が3つ以上ならツアーが向いています。「いいえ」が3つ以上なら個人手配に挑戦してみましょう。

質問はいいいえ
旅の準備に時間をかけられない
英語での予約や現地での交渉に自信がない
決められたスケジュールで動くのが気にならない
トラブルのときは、専門家に任せたい
とにかく「楽・安心・効率」が大事だと思う

→「はい」が3つ以上 → ツアー向き!
→「いいえ」が3つ以上 → 個人手配向き!

ツアーにするか、個人手配にするか。その選択は、楽しい旅の入口です

画像: iStock/b-bee

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“手軽さと安心”を取るか、“自由と深さ”を取るか。これがツアーと個人手配の最大の違いといえます。個人手配に挑戦したいものの旅の経験値に自信がないなら、まずはツアーからアプローチするのも良いでしょう。あるいは海外渡航になれていても、準備に時間が取れないならツアーを選択するのも一案。そのときどきのコンディションや自分に合った方法を選びたいものです。旅の目的や予算、こだわりを整理し、同行する旅のパートナーの意向も踏まえて考えるのが良いでしょう。とはいえあまり難しく考えずに、ワクワクしながら悩みたいものです。なぜならこの選択は旅の最初の入り口。どちらにしても、楽しい旅路が待っているのですから。

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