流れるような縞模様が特徴的なパワーストーンのアゲート(瑪瑙・めのう)。ドイツ・イギリスといったヨーロッパ、ブラジルをはじめとする南米など、世界のいたる国で産出されます。例えばドイツでは濃いオレンジ色が美しい「スターアゲート」と呼ばれる石が採れるなど、産地によって少しずつ見た目や特徴が異なるため、訪れる先々によって異なる美しさに出会えます。

本記事ではそんなアゲートが持つ「意味」「色による効果の違い」「カルセドニーとの違い」についてまとめました。これらを知ったうえで旅に出れば、現地で実物を手にしたときの感動が深まるかもしれません。ぜひこの記事でアゲートの魅力に触れてください。

アゲート(瑪瑙)の色別の意味と石言葉6選

写真提供:日本パワーストーン協会

アゲート(瑪瑙)は、昔から人の手で着色されてきました。赤・青・ピンクといったさまざまな色に染められています。

そして、色ごとに異なる意味を持っているのもアゲートの特徴。そこでまずは、代表的な以下のアゲートの石言葉や意味について解説していきます。

  1. レッドアゲート|生命力を高める
  2. ブルーアゲート|発想力を強化し穏やかな心を取り戻す
  3. オレンジアゲート|家内安全・長寿や富をもたらす
  4. ピンクアゲート|恋愛運を高め人間的な魅力を増幅させる
  5. オーシャンアゲート|疲れやストレスを癒してくれる
  6. アラシャンゴビアゲート|富を引き付け邪念を減らす

(1)レッドアゲート|生命力を高める

画像: iStock/maruco
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透明かつ深く濃い赤色が特徴的なレッドアゲートは、血液にパワーを与え生命力を高めるといわれています。

石言葉には、赤から連想できる「情熱」「勇敢」という言葉だけでなく、「子宝」「恋愛成就」「絆」といった言葉も。自分自身の生命力を高めることに加え、家族との絆を深めたり子宝に恵まれたりするといわれています。

レッドアゲートは、アクティブに活動していきたい人はもちろん、家庭環境の充実を目指す人にもおすすめです。

(2)ブルーアゲート|発想力を強化し穏やかな心を取り戻す

画像: iStock/JohnnyGreig
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知性や理性を表す青色に染められたブルーアゲートは、気持ちを落ち着かせる石といわれています。また、考察力や発想力を高めるため、集中力を発揮したい場面にもぴったりです。さらに、古代チベットでは「神の石」としても扱われていた言い伝えがあり、あらゆる危険を回避するためのお守りとしても使われていました。

石言葉には「成功」「富」「芸術性」といった言葉が並び、秘めた才能を開花させるといわれています。また、「健康」「長寿」といった石言葉もあるため、仕事から家庭環境まで多くの場面で効果が期待できます。

(3)オレンジアゲート|家内安全・長寿や富をもたらす

画像: iStock/kyonntra
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人の手で着色されたものが多いアゲートですが、オレンジアゲートは着色をされていません。鮮やかなオレンジ色だけでなく、サーモンピンクや乳白色など、自然の発色ならではのカラーバリエーションを楽しめます。

オレンジアゲートは、明るいオレンジ色らしく「やる気を引き出す」という石言葉を持つパワーストーンです。古くから魔除け・厄除けのお守りとして使われてきました。家内安全・長寿や富をもたらすともいわれているため、家族の健康を願う人にぴったりです。

(4)ピンクアゲート|恋愛運を高め人間的な魅力を増幅させる

画像: iStock/yamasan
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ピンクアゲートは、恋愛運をはじめとした人間関係に関するパワーを持っています。心に優しさと明るさをもたらすといわれており、人間的な魅力を引き出してくれます。

石言葉は、「対人関係」「精神安定」「安眠」「浄化」。さまざまな人間関係の結びつきに効果があります。さらに、コミュニケーション力を高めたり、心を落ち着かせたりするパワーも持っています。恋愛でも仕事でも良縁を求める人におすすめです。

(5)オーシャンアゲート|疲れやストレスを癒してくれる

画像: iStock/byryo
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海からの贈り物といわれているオーシャンアゲートは、体と心を癒す石です。心身を癒すだけでなく、ネガティブな感情から抜け出す手助けをしてくれる効果も。自然体でいることを促したり他人との絆を深めてくれたりします。

オーシャンアゲートには青・緑・ピンクなどさまざまな色があり、斑点模様が特徴です。オーシャンアゲートの色や斑点模様は、すべて天然の産物。マダガスカルの海岸で発見されたのが最初だといわれています。現在はマダガスカルの海で、引き潮時のみ採取できるとても貴重なアゲートです。

(6)アラシャンゴビアゲート|富を引き付け邪念を減らす

画像: iStock/key05
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アラシャンゴビアゲートは、富を引き付ける石

中国のモンゴル自治区にあるアラシャンゴビ砂漠で採掘されています。アラシャンゴビ砂漠が海だった数億年前に海底火山が噴火。その後、冷却された鉱物が石となり、20億年という長い年月をかけて形成されたものがアラシャンゴビアゲートです。自然の力で風化されて形作られたため、一粒一粒の個体差を愛でる楽しさもあります。

邪念やマイナスな思念を取り払う力があるといわれており、古くから護身用として身につけられていました。ほかのアゲートよりもヒーリング効果が高いといわれているため、購入した際は身につける時間やタイミングを調整しながら、徐々に慣らしていきましょう。

アゲート(瑪瑙)の効果3選

さまざまな種類があるアゲートですが、すべてに共通した効果もあります。アゲート全般に共通する代表的な効果は以下の3つです。

  1. 魔除け
  2. 心身をリラックスさせ健康運を上げる
  3. 前向きな気持ちにさせてくれる

(1)魔除け

画像: iStock/fizkes
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アゲートは、古くから魔除けの効果があるとして信じられてきました。魔除けといっても悪魔祓いのようなものではなく、より大きな意味で負の要素を追い払うということ。持つ人の邪気を吸収し排出する役割があります。

また、その具体的な効果においては、地域固有の言い伝えがあります。例えば、ヨーロッパでは敵の剣から守る、ペルシャではアゲートを焼いたときの煙は嵐を逸らすと信じられてきました。

アゲートの中でも魔除けとして有名なものが、模様が目玉のように見えるアイアゲートです。アイアゲートは、すべての災いから守ってくれるといわれています。

(2)心身をリラックスさせ健康運を上げる

画像: iStock/ThitareeSarmkasat
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アゲートは、健康と長寿を象徴する石としても有名です。ストレスや不安などのマイナスエネルギーを解消し、ポジティブなエネルギーで満たしてくれます。

リラックス効果を促す力を持ち、普段からストレスを感じやすい人に向いています。大切な会議がある人は、ポケットに忍び込ませておくのもおすすめです。

また、持ち主の家族にも効果が波及するといわれており、家内安全のお守りとしても効果を発揮します。

(3)前向きな気持ちにさせてくれる

画像: iStock/recep-bg
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アゲートは「力の石」とも呼ばれており、オーラを安定させる効果があります。さらに、持っている能力を鍛える効果もあり、試練や困難を乗り越える力を与えてくれるのも特徴です。

特に、スライスしたアゲートで中に細かい結晶があるものは、オーラをより高めてくれるといわれています。

オーラの安定と聞くとわかりにくいかもしれませんが、不安定な心やトラウマに働きかけて前向きな気持ちにさせてくれると聞くとわかりやすいのではないでしょうか。 アゲートを胸の上におき深呼吸をすることで、効果を感じられるでしょう。

アゲート(瑪瑙)とカルセドニーの違いとは?

写真提供:日本パワーストーン協会

アゲートと似たパワーストーンに、カルセドニーがあります。

どちらも石英と呼ばれる鉱物の一種ですが、目には見えないくらい細かな結晶が集まっている潜晶質がカルセドニーといわれるものです。同じ扱いを受けることも多い2種のストーンですが、厳密には以下のような違いがあります。それぞれ解説していきます。

  1. アゲート(瑪瑙)|微細な石英の結晶の集合体、縞模様があるもの
  2. カルセドニー|半透明で極小な石英の結晶が網目状に固まった鉱物

(1)アゲート(瑪瑙)|微細な石英の結晶の集合体、縞模様があるもの

ここまでご紹介してきたアゲートは、目では見えないほど細かい石英の結晶が集まってできたパワーストーンです。

見た目の特徴は縞模様があること。また、地熱などで金属成分が発色したり人の手で着色されたりと、さまざまなカラーバリエーションがあります。

アゲートの名前の由来は、イタリアの先端にあるシチリア島のアカーテ(Acate)という川のほとりで見つけられたことから。仏教においては貴重とされる7種の宝である「七宝」のひとつと位置付けられており、金や銀と並んで大切に扱われてきました。

そして、「瑪瑙」はアゲートの和名です。和名と言っても名付けられたのは日本ではなく中国。模様が馬の脳に似ていることから「瑪瑙」という漢字が使われました。

アゲートの和名ではあるものの、瑪瑙には正確な定義がありません。綺麗な天然石の総称として使われることが多くあります。とはいえ、瑪瑙と呼ばれる石がパワーストーンであることは変わりません。

瑪瑙のもうひとつの特徴は、国によって定義が異なることです。日本では、アゲートや後述するカルセドニーも瑪瑙として扱っていることが多くあります。一方で、海外ではカルセドニーを瑪瑙に含まないことがほとんどです。

(2)カルセドニー|極小な石英の結晶が網目状に固まった鉱物

カルセドニーは、アゲートと同様に小さな石英の結晶が集まった鉱物です。アゲートと異なるのは石英の結晶の固まり方で、目には見えませんが網目状に固まっています。見た目もアゲートと違い、半透明で縞模様がありません。和名では「玉髄(ぎょくずい)」と名付けられています。

古くから装飾品や芸術品として使われており、アゲートと同じく色がつきやすい性質を持つため、昔から人の手で着色されてきました。

前述したように、日本ではアゲートと一括りにされ瑪瑙として出回っているケースも多くあります。

まとめ:アゲート(瑪瑙)は魔除けやリラックス効果のある天然石

同一のパワーストーンに分類されることの多いカルセドニーとは違い、縞模様が特徴なアゲート。瑪瑙として発売されているものの中には、カルセドニーが含まれていることも多いため、縞模様があるかを確認してから購入するようにしましょう。

ちなみに、ドイツでは鉱物が採れるというイメージがあまりないからか、ドイツ産のパワーストーンと聞くと、珍しく思いお土産で買っていく人も多いとのこと。実はザクセン州のドレスデンは、昔から鉱物がよく産出されるエリアです。ドイツを訪れた際には、パワーストーンを求めていつもとは違うエリアへ足を運んでみるのもいいかもしれません。

※パワーストーンが持つ効果の感じ方には、人によって個人差がありますことをご了承ください。

監修・写真提供:日本パワーストーン協会

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