フライトと現地の旅を仮想体験できる「JALオンライントリップ」が公式通販サイト「JALショッピング」内の専用ページにて発売中です。ご好評いただいているこの特別なプログラムは、はたしてどんなものなのか、2020年9月12日に催行された「JAL羽田-三沢デジタルフライトで行く、青森県八戸市 食と文化のリモートトリップ」の模様を、OnTrip JAL編集部スタッフがレポートします。

■販売情報はこちらから

15:00を回る少し前から、オンラインミーティングシステム「Zoom」の特設ルームに、続々とお客さまがお見えになります。ご好評をいただいているJALの“オンライン旅行サービス”第2弾となるのが、「JAL羽田-三沢デジタルフライトで行く、青森県八戸市 食と文化のリモートトリップ」です。

画像: JALオンライントリップ第2弾 八戸編のご紹介 youtu.be

JALオンライントリップ第2弾 八戸編のご紹介

youtu.be

選べる3コース。「プチ旅行体験BOX」には、特別なチケットも

フライトから観光まで自宅にいながら旅の醍醐味を体験できる趣向で、参加者はまず4,500円、8,000円、8,800円(税込)の3コースからチョイス。グルメセットなどが入った「プチ旅行体験BOX」が事前に送られてきます。当日はスマホやタブレット、PCにあらかじめ「Zoom」をインストールして準備しておきます。

画像1: 選べる3コース。「プチ旅行体験BOX」には、特別なチケットも

さて、青森県八戸市を旅する今回のフライトは15:10に離陸を予定していると、旅のしおりに記載されています。

旅立ちの前に5分ほど、青森県出身の客室乗務員・飯原からZoomの操作方法や注意事項に関するレクチャーが行われました。飯原は今回の2時間のツアー添乗員も務めます。そしてデジタルフライトは同じく客室乗務員の片山がご案内します。

画像2: 選べる3コース。「プチ旅行体験BOX」には、特別なチケットも

片山「みなさまこんにちは。今日もワンワールドアライアンスメンバー・日本航空をご利用いただきまして、ありがとうございます。この便は日本航空デジタルフライト、東京羽田発、三沢行きでございます」

画像3: 選べる3コース。「プチ旅行体験BOX」には、特別なチケットも

お馴染みの機内アナウンスを少しアレンジ。手元に準備した搭乗券には仕掛けがあって、「REMOTE TRIP FLIGHT ONLY」という特別な表記と「MELLEMON GAPPA GUTTE(めれもん、がっぱ、ぐって)」という不思議な記載が。
片山「青森の方言で、『おいしいものをたくさん食べて』という意味なんです」

画像4: 選べる3コース。「プチ旅行体験BOX」には、特別なチケットも

こんな趣向を披露しながら、搭乗券を掲げたお客さま全員で記念撮影を行いました。こうして15:05、いよいよ空の旅の幕が上がります。

フライト中は、パイロットからの視点での景色が楽しめます

画像1: フライト中は、パイロットからの視点での景色が楽しめます

堀江「本日はデジタルフライトにご搭乗いただき、ありがとうございます。通常は1時間ほどのフライトですが、20分程度でご案内させていただきます」

運航乗務員の堀江と小澤がご案内します。離陸のシーンは臨場感あふれるものです。フライトシミュレーターの映像が用いられ、通常は客室から見ることができないボーイング737のコックピットが映し出されます。乗務員とお客さまによる「テイクオフ!」のかけ声とともに離陸した後、左側にスカイツリーを望む特別な映像は新鮮なもの。途中、東京―三沢のフライトにちなんだクイズを挟みながら、機内サービスメニューの案内がありました。

画像2: フライト中は、パイロットからの視点での景色が楽しめます

片山「ただいまから、機内サービスのお時間です。お届けしましたのは『うどんでスカイ』です。国内線ではファーストクラスだけのご提供で、小腹が空いたらお召し上がりいただける軽食です」

ふたりの副操縦士から、松島や鳥海山、十和田湖といったフライト中の見どころの解説や、機長からのアナウンスも挟み、あっという間に三沢空港に着陸しました。時刻は定刻、15:25です。

ひとつ目の観光地、蕪嶋神社はウミネコが集まる景勝地

三沢空港は、青森の東の玄関口です。そこからクルマで40分ほどのところにある八戸市の蕪嶋神社からツアーが始まります。弁財天を祀る景勝地としても知られ、世界的にも珍しいウミネコの一大繁殖地でもあります。空を埋め尽くすほどのウミネコが飛来する映像を観ながら、VISITはちのへの鹿原美奈さん(右)と鮫観光協会の佐藤孝子さん(左)が案内してくれます。

画像1: ひとつ目の観光地、蕪嶋神社はウミネコが集まる景勝地

佐藤さん「今から約750年前に弁財天さまを祀ったのが始まりです。もともとは港町八戸の漁業、海の安全の守り神。ウミネコは弁財天さまの使いとして大切にされてきました。なぜなら魚群探知機がない時代に、ウミネコが多く飛んでいる場所が魚のいるところだと教えてくれたからです」

画像2: ひとつ目の観光地、蕪嶋神社はウミネコが集まる景勝地

蕪嶋神社は2015年に失火により焼失したそうですが、約5年の歳月を掛けて2020年3月に再建されました。ここまで時間が掛かったのは、ウミネコが子育てをする季節に工事を中断したからだそう。

佐藤さん「このようにウミネコファーストなのも、蕪島ならではですね。実は神社そのものがご神体なのです」

画像3: ひとつ目の観光地、蕪嶋神社はウミネコが集まる景勝地

神聖な神社に向かって、二礼二拍手一礼で参拝します。そして、事前に送られたBoxにある「ウミネコおみくじ」を手元に準備します。愛らしい陶器のウミネコのお腹におみくじが仕込まれていて、開封。みごと、大吉でした。

蔵元見学のあとは、特別な日本酒やリンゴジュースで乾杯

ツアーはテンポよく進んでいきます。蕪嶋神社からクルマで10分ほどの場所にある、八戸酒造さんへ。国の登録有形文化財に登録された4つの酒蔵は見学ツアーが人気で、名物ガイドの宮本則男さんが「みなさんおんでやんせ、ようこそ八戸酒造へ!」と、方言で愉快に案内してくれます。

画像1: 蔵元見学のあとは、特別な日本酒やリンゴジュースで乾杯

宮本さん「一番大事な麹を発酵させる、まぶすかます(ふりかけてかきまぜる)工程はすべて手作業です。手で運んでタンクに入れますが、新酒ができたときには青い杉玉を軒先に出す風習が今も残っています。ちなみに日本酒の神様はヤキモチ焼きで、かつては女人禁制でした。今はそんなことありませんよ」

画像2: 蔵元見学のあとは、特別な日本酒やリンゴジュースで乾杯

8,000円と8,800円のセットには、蔵元でしか購入できない限定品「陸奥八仙 純米大吟醸」が入っています。とてもスッキリした飲み口ながら、深みのあるコクが感じられる飲みやすいお酒です。フレッシュでいきいきとした爽やかさを感じられます。

宮本さん「とっちゃかっちゃ、めらす、ごで、おんず、びっき」(お父さんお母さん、独身の女性、長男、次男、赤ちゃん)。かかか、こここ、けけけ、くー(どうぞどうぞどうぞ、おいでおいでおいで、くえくえくえ、食べて)」

画像3: 蔵元見学のあとは、特別な日本酒やリンゴジュースで乾杯

ユニークな南部弁の解説を肴にお酒が楽しく進みます。ちなみにお酒を飲めないお客さま向けに、4,500円と8,800円のプランには青森のリンゴジュースが同梱されています。果汁100%でたっぷりと甘みがありながら、こちらもスッキリとしていて飲みやすい仕立てです。

八戸のソウルフード・南部せんべいと、脂の乗ったサバの水煮缶

続いて、八戸せんべい汁研究所 所長の木村 聡さんにバトンタッチ。お待ちかねのグルメタイムは、八戸ならではの簡単おつまみです。小麦粉と塩だけでできた八戸のソウルフード・南部せんべいと、脂の乗ったサバを手で詰めた水煮缶を使います。

木村さん「サバ缶せんべいと呼びます。せんべいにほぐした水煮をスープと一緒にたっぷり載せます。水煮だけをちびちびとやっていると、せんべいにサバの煮汁がたっぷり染みこむわけです。なくなったら、またせんべいに水煮を載せる。あとは醤油を垂らしたり、チーズを載せてトースターで温めたりしていただくのもおいしいですよ」

画像1: 八戸のソウルフード・南部せんべいと、脂の乗ったサバの水煮缶

進められるままにやってみると、これがまた格別の美味しさです。サバの水煮には臭みがなく、骨まで柔らかく煮込まれていて、ほどよい塩気と濃厚な旨みがあります。よくスープが染みこんだせんべいは柔らかい口当たりながら、生地の中心には噛み応えが残っていて、パスタのアルデンテのような状態になります。そこに「陸奥八仙 純米大吟醸」のスッキリとした風味が、ふくよかに広がるサバ缶せんべいの味わいとマッチして、絶妙なマリアージュを楽しめます。

画像2: 八戸のソウルフード・南部せんべいと、脂の乗ったサバの水煮缶

さらに、升酒の要領でせんべいの上に酒器を載せ、お酒をなみなみ注いで飲んだりもするのだとか。日本酒がたっぷり染みこんだせんべい、これもまた実に乙な味わいです。

ピザに天ぷら、パンケーキ風まで。南部せんべいの奥深さ

木村さん「八戸はだいたいどこのスーパーでも南部せんべいの売り場があって、夕方になると棚がスカスカになるくらい人気です。最近はゴマやピーナッツ、さきいかや納豆、チョコクランチとか、いろいろ入っているものも増えてきました。もともとこの地方は夏場に『やませ』という冷たい風が吹いて冷害が起こり、お米が獲れにくかったのです。そのため冷害に強い小麦や蕎麦、粟(あわ)、稗(ひえ)といった穀物を育てました。そのなかで小麦粉を水で練ってあぶって作った南部せんべいが、今から200年以上も前に誕生したと言われています」

酒の肴に、木村さんのご当地グルメ解説が加わりました。

画像1: ピザに天ぷら、パンケーキ風まで。南部せんべいの奥深さ

木村さん「歴史があるだけにとってもディープな食文化ができたのです。八戸せんべい汁はだいぶ有名になりましたが、焼きたてのてんぽせんべいは柔らかでおいしいんです。朝5時からコーヒーとせんべいを食べるせんべい喫茶も親しまれています」

画像2: ピザに天ぷら、パンケーキ風まで。南部せんべいの奥深さ

若い人の間では、まるでパンケーキのようなフワフワ食感の焼きたて南部せんべいにハチミツを塗ったりクリームを付けたりして、いろんな食べ方をするのだそう。居酒屋でも、炒めたりピザ風にしたり、さらにせんべいの天ぷらなんてものもあるようです。独自に進化した、八戸のディープな食文化の一端を知ることができました。

八戸のおいしいものが集まる、八食センターへ

さて、ほろよい気分で市内の八食センターに移動します。八食センターの佐々木俊文さん(右)と二子真一さん(左)、マスコットキャラのタベラくんが案内してくれます。八食センターは八戸のおいしいものの集積地として知られるスポットです。

画像1: 八戸のおいしいものが集まる、八食センターへ

佐々木さん「八食センターは創業40周年。年間約260万人のお客さまにご来場いただき、八戸の台所として親しまれています。約60店舗が営業していて、その場で気軽に食べることができるほか、新鮮な食材をすぐに各地に発送することもできます」

そのなかでも今の注目がホヤだそう。デコボコの形状から海のパイナップルといわれるお酒好きにはたまらない逸品です。鮮魚店店主の福田さんが語ります。

画像2: 八戸のおいしいものが集まる、八食センターへ

福田さん「安くておいしいのは当たり前です。今の時期はサケが並び始めます。すごく大きな市場で見たり食べたり、楽しく過ごせますから、ぜひ来ていただきたいですね。おんでやんせ!」

画像3: 八戸のおいしいものが集まる、八食センターへ

そして、館内で購入したものをその場で焼いて食べられる七厘村をご紹介。大人400円、お子さま150円の利用料で、箸と紙皿、おしぼりと調味料セットが付き、さらにトングのレンタルが可能。ハマグリ、エビ、サザエ、カキ、ホタテをその場で炭火焼きに。映像から香りが伝わってくるようです。

佐々木さん「精肉店や青果店もあります。その場で召し上がっていただけるので、ぜひご利用ください」

最後はご歓談。濃密な旅行体験は、現地に行きたい気持ちを誘います

16:40、すべてのツアーが終了しました。ここからは「ブレイクアウトルーム」と題した質疑応答の時間です。参加者はランダムに5つのルームにわかれ、JALスタッフやご協力いただいた八戸の方々と自由に会話を楽しめます。そこで八食センターの佐々木さんに質問。「八食センターでは新鮮な海鮮丼も楽しめますか?」。

画像1: 最後はご歓談。濃密な旅行体験は、現地に行きたい気持ちを誘います

佐々木さん「はい! 鮮魚店によってはごはんをご用意しているところもありますから、八食センターに持ち込んで召し上がっていただくこともできます」

他のお客さまからもさまざまな質問や感想が飛び交います。ご家族での参加も多く、小さなお子さまから運航乗務員への質問も聞かれました。こうして、約2時間の濃密なリモートトリップは、あっという間に幕を閉じました。

画像2: 最後はご歓談。濃密な旅行体験は、現地に行きたい気持ちを誘います

ちなみに「プチ旅行体験BOX」には、ご紹介したグルメや飲み物のほかに、八戸市の各種観光パンフレットと「なかよし」という珍味が入っています。八戸港特産のイカを乾燥させ、チーズを挟んだもので、いわゆる“チーカマ”のイカ版といえばわかりやすいかもしれません。香ばしいイカとまろやかなチーズは好相性。人気の八戸土産のおかげで、この先もしばらく旅行の余韻に浸ることができそうです。と同時に、実際に訪れたいという気持ちが湧き起こってきました。濃密な旅行体験でしたが、この体験をきっかけに訪れることで、さらにディープな魅力が堪能できそうです。

「JALオンライントリップ」第4弾は、鹿児島編

本サービスの特徴である、旅先のライブ映像を「見て・聞いて」楽しみながら、おうちに届く特産品を「食べて・匂って・触って」、“五感で”旅を楽しんでいただく醍醐味はそのままに、今後は日本全国にネットワークを持つJALグループの強みを活かした、より多様な旅行プランをご用意していきます。

画像1: 「JALオンライントリップ」第4弾は、鹿児島編

2020年12月5日(土)に催行した第4弾の目的地は、鹿児島県でした。「JALデジタルフライトで行く、鹿児島・桜島 活火山の恵みを味わうオンライントリップ」と題し、鹿児島のシンボル・桜島をはじめ、旧薩摩藩主島津家別邸「仙巌園」の大名庭園めぐりや、「本格焼酎」のおすすめの飲み方をマスターから指南いただける焼酎バー体験などをお楽しみいただきました。

画像2: 「JALオンライントリップ」第4弾は、鹿児島編

第5弾以降の情報も随時公開していきます。「JALオンライントリップ」のさまざまな旅先に、どうぞご注目ください。

※この記事は2021年2月9日に一部内容を更新しました

掲載の内容は記事公開時点のもので、変更される場合があります。

This article is a sponsored article by
''.